主幹コラム〈2020年〉


2020年9月

▼「奢れる者は久しからず」とは いえ、いかにもアベ総理はザンネ ンな辞職である。〝病気引退〟で は日本人は、ついつい糾弾の手が 緩む。受けるべき追及もどこかに いってしまいそう。奢っている勢 いで、拉致などの懸案事項を片付 け、このコロナも、大金を使った ついでに、完全なロックダウンと 完全な補償をセットでほしかっ た。コロナは超現実で、お得意の 口先で誤魔化せる類のものではな いが、おかしいな。真摯に考え丁 寧に実行するって言うてなかった か?(そりゃ間違いなく総理やろ う)▼栄華を極めたら後は衰退す るだけだが、その勝因と敗因とは なるべく早く検証し、その知見を 次の世代に伝えていく、これは先 達の義務である。今回の〝コロナ 禍〟などは典型事例で、いま日本 人も、世界の人も非常に貴重な経 験をしている。それらは、きちん と記録を精査しながら検証を行 い、今後に備える、という姿勢が 必要だ。とりわけ大事なのは、 「やりがちな間違い」などは、隠 匿してはならないことだ。責任問 題はそれとして、後世のための検

 

証は政府の義務として実行しなけ ればならない。▼韓国がコロナ対 策で、世界にモデルケースを示せ たのも、かつてSARS流行時の 〝苦い経験〟をきちんと検証し て、同様の事態に対しての備えを していたからである。韓国の体質 から考えて、「責任問題」は厳し く追及されたはずだろうが、それ と検証とは別物としてとらえたの だろう。起きてしまったことは否 定できない。それに対する最大の 責任の取り方は、「次回は同じこ とを繰り返さない」ことだろう。 我が国には、「失敗を前提とした 対策」をシュミレーションする習 慣はない。原発しかり。結果的に は、地震にも津波にも対処でき ず、原発事故の後始末に兆単位の お金がかかった。「安全でも安く もないエネルギー」だ。▼そして 早速にも検証が必要なものは、改 正市場法だ。2年後の再検討は決 まっているはずだが、とにかくア ベ首相のキモ入りの眼玉政策とし て始まった、専門家不在の規制改 革会議。子供が白刃を振りまわす がごとく、メッタ切りにした各方 面、各業界の生々しい傷跡とその 適格性を、検死作業さながらに検 証することではないだろうか

2020年8月

▼ポスト・コロナに関しては、ビ ジネスモデルなどだれも持ち合わ せない。だが、こんな状況を予見 したのではなくても、すでにこの 状態を難なくリクアしている青果 企業はある。数年前から、現場で はHACCPやISO2200 0、有機流通認証もとっていて、 マスク着用、防菌対策、そして完 全な換気機能を装備し、営業部門 も事務セクションも、リモートで 仕事が処理できるように、全員に モバイルパッドを所持させてい た。全国にある現場からは稼働状 態、監視カメラの映像を含めて、 全社のあらゆるデータをひとつの 「クラウド」で管理しているた め、本社で行われる会議には、支 社だけでなく出張している社員 も、モバイルで参加するので、無 理して本社に集合させる必要がな い。データを使いながらの説明や 提案、報告も可能。移動のための 時間もコスト省けて、生産性もあ がる。やればできるんだ…と感心 したものである。▼もちろんこの 事例は、商流も物流も一体化して いる青果物流通業界にあっては、 ごくごくレアケースである。しか し、別世界の話ではない。卸売市

 

場業界の現場は変わらず動いてい て、外出自粛もリモートワークと も無縁だと思われてきた。さら に、昔のような「山回り」は無く なっている。かつては、なんとか 「指定市場」の認定証を貰おうと 産地に日参したものだ。しかしそ の一方で、「山回り」は、農家に とっても、担当のセリ人にとって も、大切な交流のチャンスであ り、作る人と売る人の役割分担を 確認する大事な機会だ。その結 果、産地担当、品目担当は、産地 情勢にも品種、栽培方法などの詳 細を知っていたものだ。生産側も そんなセリ人を信頼して、荷を出 した。▼改正市場法では「目利 き」機能によって市場の存在理由 のひとつにしている。目利きとは 季節や産地、需給バランスによっ てどう適正評価できるかという資 質であり、いかに専門家、プロを 育て上げるかが市場業界の大きな テーマだ。いまこそ、「山回り」 を復活させるべきであり、産地に 日参できないなら、リモート交流 を大いに活用すればいい。若いセ リ人、若い生産農家たちは、飲み 会より遠隔操作のコラボレーショ ンが似合う。5G時代は、VR (バーチャル・リアリティー)で 産地視察、消費地見学できる時代 なのだ。 

2020年7月

▼「自粛してほしい」、というの は、「遠慮してくれ」と同じか弱 い〝要請〟であり〝禁止〟ではな い。それなのに、感染者が増加ぎ みになったら「国民は気が緩んで る」と担当大臣は〝小言〟を言い 放った。いうまでもなく、禁止な ら「補償」をセットにしなければ ならないが、「注意しましょう ね」だから、〝何かあったら自己 責任だよ〟ということらしい。 「自粛」が実質的には補償もしな いで禁止状態になったのは、ひた すら日本人の〝気遣い〟〝忖度〟 のせいであって、麻生クンが言う 「民度が違う」のではない。あな たたち現政権が、すっかり国民か ら信用されていないからです。現 政権の〝民度の低さ〟のせいで す。▼最初に、政府が生徒・学生 の休校措置を要請したタイミング で、一律給付金支給や休業補償、 家賃補助などの大盛の補償がいち 早く実施されていたら、確実に 〝日本モデル〟は世界から大きく 評価されていただろう。とにかく

 

キン〇〇の小さいこの国のトップ は、自分のワガママには非常に敏 感だが、今回のように政治が行方 を決めるような重要事態に対して は、〝どうすればいいか〟が分か らず、情けないほどあたふたして いる。▼最初は大事ではないと強 弁し、それが誤魔化しきれないと なるや、今度は全国一律に非常事 態宣伝を出してしまう、遅ればせ ながら支援金を出すことになって も、日本にいるすべての人に 10 万 円をバラマクという大雑把さ、そ の予算額は〝世界で例をみないほ ど〟の規模だと自画自賛しながら も、財源は躊躇もなく全額国債、 すなわち札をどんどん刷ればい い、という〝お気楽〟さがミエミ エ。▼公務員が外出自粛の対象外 なのは理屈だが、民間が担う公共 的機能はいやも応もなく対象外 だ。病院は言うに及ばず、わが卸 売市場や小売店を含む食品産業の 担い手は、文句も言わず、自らが 〝公共的使命〟だと信じて疑わな い人達である。これこそが「民 度」であり、本当に誇らしく思う ところである。 

2020年6月 

▼ 6 月である。本来なら、わが業 界では、改正市場法が施行とな る、ちょっとした記念の月であ る。マスコミも、他に事件などネ タがなかったら、「市場が変わ る!日本の食はどうなるのか!」 などと、ワイドショーあたりでも 取り上げられ、わが農林リサーチ の筆者諸氏が(いまの感染学者に 代わって)引っ張りダコだったか もしれない。ところが新型コロナ の世界中蔓延という未曾有の事態 が発生しては、話題的にも「日本 という国の市場の法律が変わる」 などというゴミネタ、些末な事柄 になってしまった。国家事業のオ リンピックでさえ延期となり、あ の甲子園も中止になったほど。▼ 業界はもちろん、開設者もまだピ ンと来ないうちに、静かに密やか に、粛々として新法時代がスター トする。ま、それも悪くない。注 目されればされるほど、行政も妙 に力んでしまって、つまらない約 束や宣言してしまい、あとから 〝真摯で丁寧な〟説明をして、取 らない責任を繰り返す事態を招い

ていただろう。要は、業界がまず 業務内容を示し、地元自治体が開 設者の場合はもちろん、民営化し た場合も、これまで民設であった としても、地方行政が地域内の農 業振興や消費者対策として、卸売 市場をどう位置付けるか、という 真摯なテーマについて検討しなけ ればならない。▼それにしても 「世界が止まったらどうなる か」、そんなことはあり得ないか ら、誰もシュミレーションしな かった。多分、経済学者の領域だ ろうが、そんな経済モデルを作っ ても、誰からも評価されないし、 使えない。ところが、それが起き てしまった。学術的には、この壮 大なる実験は、大いに研究するに 値いする。例えば、大隕石が落ち て大量の土が舞い上がり、世界中 が同時進行で日光が遮断され、恐 竜が絶滅したという説が俄然、信 憑性を帯びる。SFではおなじみ のテーマ、宇宙人がUFOに乗っ て世界各地に現れ、一斉に地球を 攻撃する、なども〝想定内〟の シュミレーションが必要だ。▼さ あ、わが業界も「市場法が無かっ たら」のシュミレーションを始め てみよう。

2020-05

人間の細胞はウイルスを優しく迎えた

▼「ウイルスが宿主の細胞内に感染するのは、宿主側が極めて積極的にウイルスを招き入れた結果である」。わが尊敬する分子生物学者・福岡伸一氏が、そんな趣旨の発言(発表)をして、一時、ネットが炎上した。いま、世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルスは、目に見えないテロリストのように恐れられている。そんなとき、感染は人間が誘き寄せた…という氏の解釈は、言葉尻だけが独り歩きして批判されたのだ。

▼福岡氏は極めて生物好きであるが、一方で生物をミクロ単位から見る。先端の科学者であるが、シロウトにも非常に分かりやすく解説する。その姿勢と文章力がまた超一流である。典型的な文科系である私のような人間まで、ファンにさせてしまう。「ウイスルは一方的に襲撃してくるのではない。まず、ウイルス表面のたんぱく質が、細胞側にある血圧の調整に関わるたんぱく質と強力に結合する。これは偶然にも思えるが、ウイルスたんぱく質と宿主たんぱく質とにはもともと友だち関係があったとも解釈できる」という。〝ウイスル友達・親戚説〟だ。

▼ウイルスは生命体とともに初めから存在したのではなく、高等生物に進化してから遺伝子の一部になったが、それがなぜか家出した。だから、帰ってきた家出人を宿主は優しく迎え入れる、というのだ。なぜそんなことをするのか。福岡氏は言う「それはおそらくウイルスこそが進化を加速してくれるから。親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらないが、ウイルスのような存在なら情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる」。なんというユニークな見識だろう。

▼これまで不思議に思っていたことが、これで解決する。どんな人種間でも繁殖は可能だ。言語こそ違え、思考、感情は共通だ。同じような病気に罹り、感染もする。親から子への遺伝は時間がかかるが、新型コロナウイスルは、瞬時にして国境も人種も性別も超え世界に伝播=「遺伝子情報の水平的な伝達」した。ウイルスは生命の一部だから、治癒とは、根絶とか撲滅ではなく、共生した、あるいは新しい遺伝子構造になったということだ。明日の自分は、昨日の自分ではない…。

 

2020-04

こんな時、〝小人〟たちよ君子となれ

▼古より「小人(しょうじん)閑居して不善を為す」などという。凡人は一人で暇していると、ロクなことをしない、というほどの意味である。われら凡人の訓戒の言葉であるが、一連のコロナ案件で、家で〝閑居〟しなければならない凡人たちが山ほど発生しているいま、ただでさえ公共秩序がいい加減な国ほど、体のデカい小人たちが感染を広げているようだ。日本人は小人を自ら認識しているせいか、意外に大人しくしている。

▼免疫学的な理想は、軽度の感染で治癒する人が全体の6割くらいに達すると、勢いは収まる、といわれるが、高齢者の感染は命取りにつながる。天が、少し高齢化社会を整理したいと思っているかもしれないが、〝厄介者〟扱いされている団塊の世代は、ようやく70歳を超えたばかりで、残念ながら結構しぶとい。もっとも、幼い子供たちに感染も重篤化も少ないのが、不幸中の幸いではある。

▼地球の長い歴史の中で、大きな環境変化が起きて自然淘汰という〝選別作業〟が何回も行われ、規格外になったものは排除され、秀・優・良品だけが残った。しかし近年では、いままで通用してきた規格は、外観重視などの〝1つのスタンダード〟に基づいていたが、これからは「用途別」での仕分け、何にも能力があるジェネラリストよりも一芸に秀でたスペシャリストが求められるようになってきた。新型コロナも、老人には効果を及ぼすが子供には通用しない、という特別機能を持つ。

▼冒頭の故語の反対語は「君子は独り慎む」である。人が見ていなくても徳を為す、そういう人にわたしもなりたい。日本人は、公共のトイレからトイレットペーパー盗むなよなぁ、頼むから…。

 

2020-03

コロナ不活性化で青果物の活性化を

▼誰も、これほど感染力が強く、社会的にも、経済的にも影響が出るとは思わなかった。コロナウイルスである。2月末ギリギリで全国の学校2週間休め、と誰にも相談せず誰にも告げずに〝政治判断〟した晋三氏。またぞろ〝責任をもって〟を繰り返しているが、この人の「政治判断」「責任」ほど信用できないものはない。ほとんどの国民がすでに学習している。おそらく「責任を持つ」ということは、国債を際限なく発行するから「金はある」といいたいのだろうし、マズくなったら、「責任はそのときの解釈で変わる」と閣議決定するはずだ。この日本が、いつまでも検査体制を整わずに国際的に呆れられたていたとおもえば、次はあわてて、なりふり構わず学校全休の命令を放って、いかにもアリバイ作り。それも余りにも唐突だとは分かっているらしく、「自治体の判断で」と言い直したが、実質的な最終責任を自治体に押し付けた。

▼国難だから、野党も協力してほしいなどと殊勝に言い出したのは、多少はマシではあるが、東日本大震災という、それこそ、かつてないほどの国難という事態に、運悪く与党となった民主党を冷やかに批判、揚げ足取りをして高見の見物をしていたことを、われわれは忘れていない。このひとは、政治を国家予算を私物化していて、ヤバイことはすべてもみ消しするという、〝美しくない日本〟文化を作っている。が、このコロナウイルスの蔓延だけは、もみ消しできない。有るものを無いと言い繕える相手ではない。「私が決断した以上、私の責任において」などとエラそうに言って大丈夫?

▼せめて、改正市場法が施行となって新条例がスタートする6月には沈静化していてほいものである。この改正自体がムリ筋で通したものでも、せめて、新しい門出をお祝いしたいと思うが、仮に6月の施行時まで収まっていなったら、オリンピック開催だってムリだろう。

▼なにやかにやと晋三氏を批判するのは、ジャーナリストの責務だし、そもそも不道徳で無教養の人は嫌いだが、コロナだけは何とか不活性化してほしい。青果物の活性化のためにも。

 

2020-02

持ってるのは〝お宝〟か石ころか

▼日本が見直されている。このところ、インバウンドの増加が止まらない。「京都」などはもう容量を超えてしまった。ただし、政府の〝誘致策〟にまんまとハマったからではない。日本文化や日本人の精神性が好きな、あるいは憧れる人々が、SNSで〝日本いいね〟と配信すると瞬く間に世界へ、まるで大腸菌の細胞分裂のように拡散する。オレたちが、海外に出始めたころは、日本人は「生の魚を食べるのか?」「醤油、味噌の体臭がする」などと、野蛮人扱いされたものだ。日本人はキツネ顔でメガネかけ、揃って首からカメラ吊るし、大勢で行列しながら一緒に行動し、処々で集合写真を撮り、ブランド品を棚ごと買ってうさぎ小屋に帰る等々、散々だった。それもいまは、いやに懐かしい。

▼習近平は国民に、日本へ行ってこい、と推奨している。日本人の「お行儀の良さ」を学んでこい、ということらしい。世界で評判が悪い中国人の品位を上げたい、というのだろう。もうひとつは、日本人は羊のように大人しくて〝お上〟には従順なところを見習え、ということかな?直近では、日本は清潔だから安心だと、武漢から逃げてくる人が増殖中…。中国の皆さん、日本人がこうなったのは、お国の孔子、孟子から学んだからですよぉ…。お宝を持っていても、その価値が分からなければただの石ころだ。

▼が、中国を笑ってはいられない。日本だって同じ。最先端の「東京」だけが価値がある時代はもう終わった。東京は、実はそれほどスゴくない。「地方って(ダサくない)、こんなに(文化や食が)豊かだったんだ」と、わざわざ遠くから人々が押し掛けるようになった初めて、地方人自身が再認識し始めた。これは「秘密のケンミンショー」の〝お宝発見〟効果である。その国際版がこのインバウンドの急増という現象。〝外人〟が押しかけてきて初めて、「オレたちは〝お宝〟を持っていたんだ!」と気付く。こちらは「Youは何しにニッポンに?」のお蔭である。このごろでは街の風呂屋が復活したり、後継ぎ不在の〝絶滅危惧〟的な伝統工芸、職人技に〝再発見〟現象が起きている。

▼卸売市場流通ではなく、「世界にない日本独自の生鮮品サプライチェーン」って言い換えてみる?

 

2020-01

子曰く、子年はスタートにふさわしい

▼子年が始まったことを見届けて就寝。起きてみたら、カルロス・ゴーンが猪年とともに去っていた。面白い年明けだ。当分楽しめる。絡んでる金が半端じゃないし、あの人相だしツイッターでの「復讐宣言」もスゴ味があるし、なにしろ話がまさに絵にかいたような大事件であるが、人の生き死には関係ないから気が楽だ。IRがらみで100万円もらった議員が逃げ回るスケールの小ささよ…。フランス系レバノン人だが生まれはブラジル。フランスで成功して日本で栄華を極めて、一転逮捕。横領金額もケタ違い、関連の国々もグローバルで、まさに手に汗握る国際ミステリー犯罪劇だ。はたして逃げ切れるか、タタンタンタンタン!行方が気になるなあ~。

▼ネズミ年である。成句で言えば「窮鼠かえって猫をかむ」「大山鳴動して鼠一匹」などネガティブなイメージだが、「ネズミ算」とか十二支の最初の年とか、始まる、広がるというような意味合いもある。今年の干支の「庚子(かのえ・ね)」は、新たな芽吹きと繁栄の始まり、つまりは、新しいことを始めると上手くいくということ。ゴーン氏もそれにあやかったか?60年で一巡する干支だから、60歳以上の人なら前の「庚子」の年がどんな年だったか思い出そう。私の場合は、テレビが初めて自宅に設置された年。たしかに、新しい時代の幕開けだった。

▼「子」の字は古代中国では立派な男性の敬称に使われた。孔子、孟子、老子、荘子等々、「子」の文字には「賢い・聡い」という意味があるから孔先生、孟先生ということだ。「子曰く、子年はスタートするのに相応しいと…」。法律、条令が変わろうと、生の現場を握っているのは市場業者たちである。市場なしには生産農家も成り立たないし、需要側も受益者である。焦点は第三者販売でも直荷引きでもない。受託拒否禁止、即日全量上場、即日決済の原則など、これまで築き上げてきた、生産者も需要者も納得の市場制度である。

▼「市場制度が変わる」と大騒ぎ(大山鳴動)しても、結果的には〝鼠一匹〟ということ。それでも心機一転、新たな気分で子年を始めましょう。 

株式会社農経企画情報センター

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